はじめに
ロボットに仕事を任せるなら、ロボットからも喋ってくれたら嬉しいなと思います。1つずつ何かを入力させる場合に、文章と音声でアナウンスしたり、エラーが発生時に騒いでくれたり、いろいろ出来ることがあると思いました。
Text To Speechの実装
UiPath Go! のセットアップをしていない場合は、こちらの記事からご覧ください。
今回はGoogleの音声機能を使ってみます。
ダウンロードし、スタジオに追加。

UiPathを起動し、デザイン画面でパッケージ管理からJson選択し、図のようにクリックし、インストール。

UiPathのパッケージ管理画面を閉じて、speech で検索。
text to speech をドラッグアンドドロップ。
google API の登録をします。はじめての方はプロジェクトの作成からやらないといけないです。

speech で検索します。 cloud text-to-speech API を選択。
有効化します。

認証情報の追加ページで、サービスアカウントキーを作成します

アカウント名、役割 (オーナーなど) を適当に選択し、JSONを選択します。
サービスアカウトキーを作成すると、JSONファイルがダウンロードできるので、任意の場所に保存します。

Text to Speech アクティビティのプロパティに設定を入れます。
Gender:Female
LanguageCode:”Ja-JP”
ServiceSccountFile:ダウンロードしたJSONファイルを指定する
Text:”ハロー、ワールド!”
これで実行すると、UiPathが「ハロー!ワールド!」と、話してくれます。
スクレイピングと組み合わせてニュースを読ませる
せっかく覚えたので、ニュースでも読ませてみようと思います。

ブラウザを開く、スクレイピングする、Text To Speechで話す。の流れです。

アクティビティで、スクレイピングを検索すると、「表示中のテキストを取得」があるので、それを使用します。

YahooトップでもYahooニュースでもいいので、このあたりを選択しておきます。
セレクタで不要なものは消しておきます。

変数「news」をStringで定義して、出力先に指定します。

Text To Speech のTextに「”現在のヤフートピックスは ” + news + “。です”」
と、指定します。
スタートすると最新のニュースの1行目を読み上げてくれるようになります。
おわりに
ニュースや天気の読み上げも便利ですが、拡張すれば最新のメールを読んでもらったり、会議の司会、各担当から事前にもらった内容を、会議や朝礼で読み上げるなど、面倒な人の作業を自動化できそうです。
コメント
こんばんは。大変参考になりました。
Text to speechは簡単にいくのですが、Speech to Textに切り替えた場合、
エラーが出ます。この辺ってどうやるのかお分かりでしょうか?
返事が遅くなりました。
記事を作ったのでご参考ください!
http://のり散歩.net/?p=1565
私もGW中に、試行錯誤しました。
Text To Speech がうまく行ったあとに、その逆がうまくいかないときのポイントは、以下だと思います。
・GoogleのAPIでText To Speech を有効にして、そのあと、Speech To Textを有効にしていない
※念の為サービスアカウントのJSONファイルもダウンロードし直したほうがいいと思います。
・マイクがうまく認識できていない。
※実施前に、コルタナなどで試してうまくいってから実行したほうがいいです。
・実はうまく行っているが気づいていない
記事にも書いたのですが、「出力」というウインドウに結果が出るので、そこに気づいていないパターンもあります。
※私はお恥ずかしながら、ここに気づくのに一番時間がかかりました。
ご参考になればと思います。